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「2023年度Creative Presentation」

2023年度も、2022年度と同様に、4月から7月までの本科目履修生は、市民として社会にかかわることの意味や、自己満足に偏りすぎないボランティア活動のあり方について考えながら、市民向けイベントを企画して実施しました。

教室での学習内容は、学生がつぎのブログページにまとめてくれました。

https://note.com/brainy_gnu418

6月24日(土)には、日進市議会議員の舟橋よしえさん、山田久美さんからお話を伺いました。

佐護彰市長時代からの日進市の市民参加のバトンが白井えり子さんらに引き継がれてきたこと、様々な偶然やきっかけも重なり、そのバトンをさらに引き継ぐかたちで舟橋さんと山田さんが市議会議員となられた経緯、ジェンダーや世代の面でバランスのとれた日進市議会議員の現在の構成、日常生活と政治・行政のかかわりなど、たくさんの貴重な話をお聞きできました。

おふたりから話を聞いた学生は、それぞれ、生活者の目線から政治・行政とどのように向きあうかを考えてくれたようでした。

個人的には、かつて市民が100回以上の打ち合わせを重ね、自分たち地域住民が利用しやすい場として岩崎台・香久山福祉会館をつくりあげたお話に感銘を受け、地道に粘り強く物事に取り組むことがやはり大事と感じました。また、いま日進市に手話サークルが2つあり、日進市で聴覚障がい者の基本条例を制定しようという動きがあるというお話から、人と人のつながりの大事さと、そうしたつながりが母体となり、行政を少しずつ変えていく可能性について考えさせられました。

名古屋外国語大学は日進市に立地し、市との協働事業に取り組む教員もそれなりにいます。ですが、それらは教員個々の自主的な取り組みにとどまっている面があると感じます。学生や職員、教員は市の居住者でない場合が多いにせよ、大学自体は地域社会の構成員です。大学全体として地域社会にかかわる社会的責務というものがあるのではないか、かかわるとしたらどういった構想となるのかと、いろいろ考えさせられる機会となりました。

舟橋さん、山田さん、貴重なお話をお聞かせいただいたこと、心から、お礼申し上げます。また、当日には別のご用事でお越しいただけなかったものの、いろいろご相談させていただき、おふたりとともに事前の打ち合わせにご参加くださった白井えり子さんにも、心からのお礼を申し上げます。

2023年度Creative Presentationでは、名古屋市昭和区杁中にあるクレイン英学校の原田貴之先生にもご協力いただきました。原田先生は、名古屋外国語大学で非常勤講師も務めてくださっています。

 

7月1日(土)にはクレイン英学校を訪問し、原田先生から、ご自身のご経歴や、多岐にわたり実践されてきた市民活動についてお話をうかがいました。

関心のアンテナを張りめぐらせて何事にも興味をもつことの大切さ、一度かかわりをもったことには、どうすれば物事を動かすことができるかを考えつつ真剣に取りくむことの大事さを、学生が学びとってくれたものと思います。

原田先生と私は同世代です。原田先生のように行動力があり、しっかりと物事を考えて社会と向きあうことができる方がおられること、同世代の人間として、とても心強く感じています。原田先生、貴重なお話をお聞かせいただき、大変、ありがとうございました。

先生の奥様が経営されるPEACE HOUSEにもお邪魔し、フェアトレードショップ Klaneのとても素敵な商品を拝見できました。

授業の集大成となる学生企画イベントは、クレイン英学校で実施しました。クイズイベント「なんで? どうして? 世界のくらし」では、世界の生活や文化について「なぜそうなのだろう?」と考えてもらうイベントの内容と進行を、学生がとてもしっかりと準備してくれました。準備が非常に素晴らしく、イベントの仕切りを完全に学生に任せて安心してみていることができました。もちろん、このイベントは、会場を提供くださり、準備をご支援くださったクレイン英学校の原田先生と、とても積極的にクイズを楽しんでくださった参加者の皆様がいなければ、成り立ちませんでした。原田先生と参加者の皆様に、心から、お礼申し上げます。

イベントの終わりに、参加者の皆さんに、原田先生の奥様が運営されるフェアトレードショップKlaneで使えるお買物券をプレゼントしました。その後、KlaneのあるPeace Houseに移動し、フェアトレードについての学びとお買い物を楽しんでいただきました。原田先生の奥様にも、心から、お礼申し上げます。

いっしょに時間をすごしてくれたクレイン英学校看板犬のココアとオレオも、ありがとうございました。

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