Study Room of Akihiro HIRAYAMA,
lecturer at Department of World Liberal Arts, Nagoya University of Foreign Studies
社会活動への学生参加[2]――多文化共生プロジェクト / Students' Engagement in Social Activities [2]: Project for Pursuing Multicultural Civil Society
2023年度には、2022年度「JICA中部・NGO多文化共生パートナー育成講座」の運営でご一緒した日本福祉大学の和田貴子さん、名古屋ろう国際センターのキム ナムユンさんたちと、海外ルーツの人びとの日本社会における受け入れという課題に取り組む多文化共生プロジェクトをはじめました。世界教養学科の学生に加えて、世界共生学科の学生や、金城学院大学の学生が参加しています。
まずは、海外ルーツの子どもたちを対象とした日本語教室を見学し、名古屋ろう国際センターのろう者日本語教室、ろう児童発達支援「パステル」、放課後デイサービス「パレット」も見学しました。夏休みのあいだには、多様なルーツをもつ若者が、自分自身を見つめて表現する DIVE.tv 主催の "It's Me Camp! 2023" にボランティアとして参加しました。秋に開催された名古屋外国語大学の学園祭では、名古屋労国際センターで知り合ったろう者のおふたりを案内しました。
2023年の秋からは、毎月の定例会に手話講師の若原晴香先生にお越しいただき、プロジェクトのメンバーで手話を学んでいます。若原先生、いつも楽しく丁寧にご指導いただき、大変、ありがとうございます。
同じく秋から、名古屋経済大学市邨高校インターアクトクラブでろう児童のために毎月開催されているドラムサークル活動への参加をはじめました。その参加を通して、ドラムサークル活動の実施を担わせている Ongakuya の高橋さんや名古屋音楽大学ドラムサークル同好会の皆さんと知り合いました。ドラムサークル同好会の皆さんとは、今後のコラボレーションについて話し合っています。ろうの方々や子どもたち、海外ルーツの方々や子どもたちが参加する企画を考えて、多文化という価値観を体現する空間をつくれるのではないかなと考えています。
多文化共生プロジェクトの2023年度活動の集大成として、岩倉南部中学校にお邪魔し、海外ルーツの生徒の皆さんに自分たちの思いを発して深めてもらうすごろくゲームイベントを実施しました。大学生のお兄さん、お姉さんに、自分たちの思いを熱心に伝えてくれる生徒の皆さんの姿が、深く印象に残りました。イベントの実施をお認めくださった岩倉南部中学校の先生方に、心から、お礼申し上げます。